春のスキルアップクラスについて

3/29-31を利用し、春のスキルアップクラスを開催致しました。

コロナ禍で、開催をどうするか検討していましたが、なんとか無事開催することができました。

北信地域の選手の発展の為に行わてきたイベントですが、過去には南信・東信地域からの参加していただく方もいます。

今年は、「プロのサッカーにはあって、育成のサッカーにはないもの」をテーマとし、各年代に落とし込みをしました。

 

■U8(1.2年)
神経系の発達する時期であるが、複数の人数でプレーするのは苦手な年代の為、なるべく一人一個ボールを持つトレーニングをしました。
さまざまなキックやドリブル(ターン)、浮き球の処理を中心にトレーニングしました。その中でも特に難しそうにしていたのが、目線を上げる事。
まだまだボール操作に気を取られてしまい、目線を上げることは難しそうにしていました。

ただ、3日間集中型のこのイベントの特性のお陰で、最終日のゲームではだんだんと目線の上がり、コーチも驚くプレーが数多く見られました。

■U10(3.4年)
1.2年生より複数でプレーすることができる年代であり神経系の発達も著しい。
手本で見たものを即座に習得できる貴重な時期。サッカー界ではゴールデンエイジと呼びます。

最初の2日間かけて、守備の構築に時間を費やしました。
当初の予定は、初日に守備→2日目に攻撃→3日目は不足部分のトレーニングの予定でしたが、現場の現象を見て、ボールとマークを同時に見る「同一視」ができてないと分析しました。

その部分を徹底的にやり、良い守備を構築し、3日目にその守備を崩す。または、良い守備から攻撃へ移すことを取り組みました。
ちなみに、プロでも失点の原因が「同一視」の場合は数多くあります。

やはり、勝負の醍醐味は「攻防」の緊張感だと思います。
最終日の盛り上がりは、「攻防」が起きた証拠だと思います。

■U12(5.6年)
この年代では、3.4年と同様に守備から始まり、この構築された守備をあえて中央突破するトレーニングを3日目に行いました。
一つキーワードにしたのは「フリック」というプレー。
小学生年代から、練習しているチームはなかなか少ないと思いますが、よくプロの試合では使われてるいるプレーですし、DFにとっては嫌なプレーの一つです。
試合では、守備側に元Jリーガーのコーチも入り、ガチガチの「攻防」が行われて、見応えあるものになりました。

■総括
3日間連続でトレーニングを積み重ねるメリットととして、忘れないうちにすぐ次の練習ができ、積み上げ系のトレーニングにはよいスケジュールだと思います。
その中で、コーチ達は選手のプレーの現象を見て、その要因や原因を探ります。
翌日のトレーニングは、その原因に着手し改善します。
そういったことが、選手の笑顔に繋がったと思います。

失点してしまった(現象)↓
同一視ができてなかった(原因)↓
同一視の練習(改善)↓
喜びや笑顔が生まれる

この地域の選手に、本当の意味での「いいトレーニング」を提供できるよう、次回のクリニックまで、また精進していこうと思います。

今回参加して頂いた皆様、ありがとうございました。
参加出来なかったら皆様も、次回興味ありましたら是非ご参加ください。

<堀澤>