【チーム】アンビシャスで大事にしていきたいことです(part2)

日本vsブラジル戦は皆さんご覧になられましたでしょうか。
コーチを始めて10年、、海外で活躍する選手が増え、確実に日本のレベルは上がっているので「もしかしたら勝てる」といった期待の中、試合を観ていました。
それには、0-0で試合を進めることが大切だと思っていました。

しかし、10分で失点。
その後、修正できず結果3失点。

「相手とサッカーしたブラジル」
「味方とサッカーした日本」

そういった印象を受けたと同時に、ブラジルでは「相手とサッカーする」ということは特別ではなく、日常なんだと思います。

こういった話があります。
ポルトガル語で相手がボールを奪いに来ているのを伝える為に「ラドロン」という言葉があります。
和訳すると「泥棒」です。
日本では、同じ状況の時に「ボールを下げろ(戻せ)」などな指示を使います。

ブラジルでは「泥棒がいる」といった「状況」を伝えるのに対し、日本では「ボール下げろ(戻せ)」といった「指示」を出します。
相手が来ているという状況を伝えると「ボールを下げる」ではなく、相手が来ている=ボールを下げる?キープする?突破する?
といった判断をしなくてはいけなくなります。

アンビシャスのコーチ達はこのような事に気を付けて選手に接しています。
直接的な指示は極力出しません。

理由は、直接的な指示を聞いて行ってしまうと、その選手は一生指示が必要な人間になります。(成功経験をしてほしい時に触接的な指示を使うことはあります。)
状況を伝え、判断をゆだねると時間がかかり、失敗もあり、試合も負ける事もあり、遠回りのように感じますが、経験してけば状況の中で判断しようとする習慣は身につきます。

常に状況が変わる世の中(サッカー)なので、状況を見極める力をアンビシャスをうまく使ってその力を養って頂ければと思います。

余談ではありますが、「愛」と思って、子どものやることなすことに指示を出して関わりすぎると、子どもの脳は、「愛されている」と感じるのではなく「信頼されてない」と思うそうです。

日本で、これから試合中に「どろぼう」って相手選手に言っていたら、相手チーム怒りますかね?笑
そのことは、また選手と考えてみたいと思います。

<堀澤>